洗濯機の正しい処分方法8つやリサイクル料金の目安を紹介

ドラム式洗濯機

洗濯機を買い替えるのですが、古い洗濯機は粗大ゴミに出していいんですか?

残念ながら洗濯機は粗大ゴミとして処分することはできません。正しく処分する方法はいろいろありますが、それぞれ費用や特徴が異なりますので、ご自分のニーズに合った方法を選びましょう

新しく洗濯機を買い替えるにあたり、古い洗濯機をどう処分すればよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

洗濯機の処分方法にはいくつかの種類がありますが、正しい方法で処分しないと法に抵触してしまう可能性もあるので注意が必要です。

今回は、古い洗濯機を正しく処分する つの方法と、洗濯機を処分する際のルール、処分費用やリサイクル料金、処分を依頼する業者選びの注意点について、不用品回収のプロが解説します。

洗濯機を正しく処分する8つの方法

洗濯機を正しく処分する8つの方法

洗濯機を正しく処分する主な方法には、以下8つの方法があります。

  1. 新しい洗濯機を購入する店舗に処分を依頼する
  2. 古い洗濯機を購入した店舗に処分を依頼する
  3. 自治体の回収サービスを利用する
  4. 指定引取所に持ち込む
  5. リサイクルショップなどに買い取ってもらう
  6. ネットオークションやフリマアプリで売却する
  7. 友人・知人に譲る
  8. 不用品回収業者に回収を依頼する

いろいろな方法があるんですね。一番おすすめの処分方法はどれですか?

どの方法がベストかは、ニーズや処分する洗濯機の状態によって異なります。まずはそれぞれの処分方法の特徴をチェックしてみましょう

1.新しい洗濯機を購入する店舗に処分を依頼する

洗濯機を新しく買い替える場合は、新しい洗濯機を購入する家電量販店や電器店などに処分を依頼することもできます。

洗濯機は家電の中でも特にサイズが大きいので、ほとんどの方は自宅への配送を依頼しますが、その際、店舗から委託を受けた業者が新しい洗濯機と入れ替える形で古い洗濯機を回収していきます。

新しい洗濯機の購入と、古い洗濯機の処分を一度に行えるところが利点です。

2.古い洗濯機を購入した店舗に処分を依頼する

家電製品を取り扱っている量販店や電器店には、過去に自店が販売した洗濯機の処分を依頼された場合、これを引き受ける義務があります。

引っ越しなどを機に、古い洗濯機は現在の住まいで処分し、新しい洗濯機は転居先で調達するという場合に適した方法です。

3.自治体の回収サービスを利用する

お住まいの自治体によっては、不要になった家電を回収するサービスを行っています。

自治体による回収サービスを行っていない場合でも、洗濯機を処分したい旨を伝えれば、協力店や提携先の業者を紹介してもらえます。

古い洗濯機を購入した店が閉店している、または引っ越し前に購入したので遠方にあるといった事情があるときは、自治体に相談してみるのもひとつの方法です。

4.指定引取所に持ち込む

指定引取所とは、洗濯機を含む廃家電4品(他にテレビ、冷蔵庫・冷凍庫、エアコン)の引き取りを行う施設です。

家電量販店や電器店に依頼したり、自治体の回収サービスを使用したりする場合でも、最終的にはすべて指定引取所に持ち込まれます。

そのため、自分で指定引取所に持ち込む場合、店舗や自治体の回収サービスに支払う運搬料金を節約することができます。

指定引取所の場所や数、営業日は地域によって異なりますので、あらかじめ一般財団法人家電製品協会のホームページに設置されている「最寄りの指定引取場所・営業日検索[注1]」を利用して、最寄りの指定引取所を調べておく必要があります。

[注1]一般財団法人家電製品協会:最寄りの指定引取場所・営業日検索

5.リサイクルショップなどに買い取ってもらう

中古品やリサイクル品を取り扱っている中古販売店やリサイクルショップに古い洗濯機を買い取ってもらう方法です。

持ち込みや査定自体に費用は発生せず、かつ洗濯機の状態によっては値段がつくこともあるので、コスト面のメリットが大きいところが利点です。

店舗によっては出張査定に応じてくれる場合もあり、洗濯機を持ち込む手間と労力を省くことができます。

ただし、リサイクルショップが引き取ってくれるのは、あくまで店舗で再販できるものに限定されます。

そのため、状態が悪いものや、年式・型式が古いものは買取を断られてしまうこともあります。

6.ネットオークションやフリマアプリで売却する

ネットオークションやフリマアプリに出品し、個人間で売買する方法です。

状態はいいのに、年式や型式が古いせいで中古販売店やリサイクルショップで買い取ってもらえない洗濯機でも、ネットオークションやフリマアプリなら売れる可能性があります。

売値は自分で自由に決められるので、買い手とニーズがマッチすれば、思い通りの価格で買い取ってもらえます。

ただ、洗濯機を買い手のもとに送る際は自ら梱包したり、配送手続きを行ったりする必要がありますし、洗濯機の状態を正確に相手へ伝えておかないと、トラブルに発展するリスクがあります。

また、配送料については相手の負担(着払い)に設定することも可能ですが、その場合、買い手がつきにくくなることに注意しましょう。

7.友人・知人に譲る

「中古でもいいから洗濯機が欲しい」という友人や知人が身近にいるのなら、古い洗濯機を譲るという方法もあります。

当然処分料はかかりませんし、自分あるいは相手が洗濯機を搬送する手段を持っているのなら、運搬料も節約できます。

ただ、相手がいることが前提の処分方法ですので、今すぐ新しい洗濯機に買い替えたい!という方には不向きです。

8.不用品回収業者に回収を依頼する

不用品の回収を請け負っている専門業者に依頼して、洗濯機を処分してもらう方法です。

不用品回収業者に依頼すると、こちらの都合に合わせた日時に業者が訪問し、古い洗濯機を回収してくれます。

運搬料やリサイクル料は発生しますが、業者によって即日回収してくれるところもあり、すぐにでも古い洗濯機を処分したい!といったニーズにも対応できます。

古い洗濯機を処分するにあたり、手間や時間をかけたくないという方におすすめの処分方法です。

確かに、処分方法によって特徴やメリットが違いますね

どの方法を選ぶかは、いつ処分したいか、洗濯機を持ち込む手段があるかどうか、などによって異なります。洗濯機を処分するにあたって、何を重視するかを先に決めておくとよいでしょう

洗濯機の処分は家電リサイクル法の対象

洗濯機の処分は家電リサイクル法の対象

先ほどの処分方法の中に、粗大ゴミに出すという選択肢はなかったようですが、洗濯機はゴミに出せないんですか?

洗濯機は家電リサイクル法の対象品目に含まれますので、粗大ゴミとして処分することはできません。ゴミ捨て場に置いても回収してもらえないので注意しましょう

家電リサイクル法とは、正式名称を「特定家庭用機器再商品化法」といい、一般家庭や事務所から排出された廃家電品(特定家庭用機器廃棄物)から、有用な部品や材料をリサイクルするために制定された法律のことです。

家電そのものが古くなったり故障したりしても、使われている部品や材料の中には、再利用可能なものも決して少なくありません。

家電リサイクル法では、こうした有用な部品や材料をリサイクルすることで、廃棄物の量を減らすとともに、限りある資源の有効活用を推進しています。

家電リサイクル法の対象となるのは、「家電4品目」と呼ばれる以下4種類の生活家電です。

  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • エアコン
  • テレビ
  • 洗濯機・衣類乾燥機

家電リサイクル法の対象品目は、小売業者などによって回収された後、指定引取所に搬送され、メーカーや輸入業者、指定法人などによって再商品化される仕組みになっています。

なお、家電リサイクル法では、小売業者に引き取りの義務、メーカーには再商品化等の実施義務、そして消費者にはリサイクル料金の支払い義務をそれぞれ課しています。[注2]

指定取引所への持ち込みや、リサイクルショップ等への売却、ネットオークション・フリマへの出品、知人・友人への譲渡などを除き、洗濯機の部品・材料のリサイクルをともなう処分方法は、いずれの場合も必ずリサイクル料金を支払わなければならないので注意しましょう。

なるほど、洗濯機はリサイクルすることが法律で決められているから、勝手にゴミに出してはいけないんですね

ちなみに、家電リサイクル法の対象品目を処分するときにかかるリサイクル料金は、処分する家電の種類やサイズによって異なります。思った以上にお金がかかって家計が厳しい…と悩むことのないよう、あらかじめ処分やリサイクルにかかる費用を把握しておきましょう

[注2]e-Gov法令検索:特定家庭用機器再商品化法

洗濯機の処分費用・リサイクル料金

洗濯機の処分費用・リサイクル料金

古い洗濯機を処分する場合、どのくらい費用がかかるんですか?

洗濯機の処分費用とリサイクル料金は、どこに依頼したか、どんな洗濯機を処分するかによって異なります。処分方法を選ぶときは、コスト面も考慮することが大切です

洗濯機の処分にかかる費用は、大きく分けて「運搬費用」と「リサイクル料金」の2つに分類されます。

ここではそれぞれの料金の目安を紹介します。

運搬費用の相場

洗濯機は、地域ごとに設けられている指定引取所に運搬しなければならないため、家電量販店や電器店、自治体の回収サービス、不用品買取業者に洗濯機の処分を依頼する場合は、運搬費用が発生します。

運搬費用は、運搬を依頼した店舗や自治体、業者によって異なるので、一概にいくらと断言できませんが、洗濯機の場合はおおむね1,500円~3,000円程度の費用がかかるようです。

正確な費用を知るためには、直接店舗や自治体、業者に問い合わせるしかないので、依頼先を選ぶ時や、回収をお願いするときは、必ず費用について確認しましょう。

リサイクル料金

洗濯機のリサイクルにかかる料金は、テレビや冷蔵庫等とは異なり、製品サイズの大小による料金設定はありません。

ただ、メーカーによってリサイクル料金に違いがあるので、一般財団法人家電製品協会のHPに掲載されている「再商品化等料金一覧」から、処分したい洗濯機のメーカーを検索して、正確な料金を確かめておきましょう。

なお、洗濯機のリサイクル料金の目安は1台あたり2,530円~3,300円となっています。[注3]

だいたい4,000円~6,000円くらいかかると思っておけばいいわけですね

そうですね。運搬料については店舗や業者で多少前後することもありますが、一般的には相場を大きく外れることはありません。逆に、相場よりも安すぎるor高すぎる料金を提示している業者には注意が必要です

[注3]一般財団法人 家電製品協会:リサイクル料金一覧表

洗濯機の処分で注意すべき業者の共通点

洗濯機を運ぶ業者

洗濯機の処分を業者に依頼するときに注意したいことってありますか?

無許可で不用品回収している業者には要注意です。知らない間に不法投棄されたり、法外な料金を請求されたりする可能性があります

洗濯機の処分を請け負っている不用品回収業者は複数ありますが、中には必要な許可を取らずに営業している悪徳業者も存在します。

洗濯機に限らず、廃棄物の収集・処分を行うためには、自治体から一般廃棄物処理業の許可を受けるか、あるいは市区町村の委託を受ける必要があります。

無許可で営業している不用品回収業者に洗濯機の処分を依頼すると、適正な方法で管理・処理されなかったり、不法投棄されたりする原因となります。

また、こうした悪徳業者は不用品の無料回収を謳いながら、搬出が終わった後に法外な料金を請求したという事例も多数報告されています。

洗濯機の処分を依頼する業者を選ぶときは、必要な許可・委託を受けている真っ当な業者かどうか、必ず確認しましょう。

ちゃんとした業者かどうかは、どうやって調べればいいですか?

真っ当な業者なら、ホームページなどで必要な許可・委託を受けて営業していることをきちんと表記しています。なかには都道府県知事が発行した許可証も掲載されていますので、業者選びの参考にするとよいでしょう

洗濯機の処分は信頼できる業者に依頼するのがおすすめ

洗濯機は家電リサイクル法の対象品目ですので、リサイクル料を支払って適正な方法で回収・処分してもらう必要があります。

コストを抑えたいなら、リサイクルショップなどで売却したり、指定引取所に持ち込んだりする方法もありますが、前者は年式・状態によっては買取を断られることがありますし、後者は自分で洗濯機を運ぶ手段を用意しなければなりません。

手間をかけず、かつスピーディに洗濯機を処分したいのなら、必要な許可を受けた信頼できる不用品回収業者に依頼することをおすすめします。

業者がたくさんあって選べない…という方は、複数の業者から見積もりを受け取れる「不用品回収の窓口」を利用しましょう。

1回の入力だけで最大5つの業者から見積もりを取れるので、最も良い条件で処分できる業者を見つけることができます。

不用品回収の窓口は無料で利用できますので、洗濯機の処分を検討している方はぜひ活用してみましょう。