仕事やプライベートで忙しく、部屋を片付けられません。いわゆる汚部屋の状態です。どうやって対処すればよいですか?
部屋ごとに片付けの方針を立て、優先順位を決めてゴミや不用品を処分していきましょう。自力で片付けるのが難しい場合は、ハウスクリーニング業者に相談するという方法もあります。
ゴミや不用品を片付けられず、部屋が「汚部屋」になってしまった方もいるでしょう。汚部屋を放置すると、悪臭や害虫が発生し、近隣住民とのトラブルにつながるリスクがあります。
この記事では、お掃除のプロが、汚部屋を効率よく片付ける手順、品物別の片付けポイント、汚部屋に逆戻りしないためのコツを解説します。
日本大学文理学部卒。後に、不用品回収専門メディア「不用品回収の窓口」に参画。信頼関係を第一に考え、多くの不用品回収業者の業務改善に注力する。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収業者と協力して不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品に関する多様な記事の執筆・監修も積極的に担当。
このページの内容
「汚部屋」はどこから?4つのレベル別に解説
汚部屋かどうかを判断する基準はありますか?
部屋の汚れ具合は、4つのレベルに分けられます。一般的に汚部屋と呼ばれるのはレベル3からです。レベル4になると、汚部屋を通り越してゴミ屋敷になってしまい、近隣住民に迷惑をかけてしまう恐れがあります。
汚部屋とは、部屋が整理整頓されておらず、汚れて不衛生な状態になっているときに使われる言葉です。汚部屋を放置すると、ゴミや不用品が1人では片付けられないほど大量にたまり、家がゴミ屋敷化してしまう恐れがあります。
以下の表を参考に、汚部屋のレベルをチェックしてみましょう。
汚部屋のレベル | 特徴 |
---|---|
レベル1: 少し片付けをするだけで整理整頓できる状態 | ・ 床の上に脱ぎっぱなしの衣服が散らかっている ・ ペットボトルや弁当の空容器など、少量のゴミが散らかっている ・ 生ゴミなど腐敗の恐れがあるものはゴミ袋に入れ、一つにまとめられている |
レベル2: ゴミが部屋に散乱し、腐敗が始まっている状態 | ・ 床の上だけでなく、布団やベッドの上にまでゴミが散乱している ・ 食べ残しや飲み残しなど、腐敗しやすいゴミも放置されている ・ ネット通販などのダンボールが大量にたまっている |
レベル3: ゴミだらけで部屋に足の踏み場がない状態 | ・ ゴミや不用品が散乱し、床がほとんど見えない ・ ゴミを踏まないと部屋から部屋へ移動できず、日常生活に支障がある ・ 必要なものを探し出すのにいつも時間がかかる |
レベル4: 部屋がゴミ屋敷化してしまっている状態 | ・ 部屋がゴミ箱をひっくり返したような状態で、身動きが取れない ・ ゴミが積み上がって窓やサッシを開けられず、ベランダに出られない ・ ゴキブリやハエなどの害虫が発生している ・ 悪臭がひどく、近隣住民から苦情が寄せられている |
部屋がゴミ屋敷化すると、近隣住民から苦情が入ることもあるんですね。
はい。環境省によると、自治体がゴミ屋敷事案を認知したきっかけとして、最も多かったのが「市民からの通報(88.7%)」です(※)。ゴミ屋敷には、悪臭・害虫の発生や火災などのリスクもあるため、その前段階で汚部屋の進行を食い止めることが大切です。
自力で片付けられるかどうかは「部屋の広さ」「ゴミの量」で判断する
汚部屋を自力で片付けるのが難しくなるのは、どのレベルからですか?
レベル3以上の汚部屋は、ゴミや不用品の量が多く、片付けに時間や労力を要します。また部屋の広さによっても、片付けの難易度は変わってきます。
汚部屋を自力で片付けられるかどうかは、「部屋の広さ」「ゴミの量」の2点で判断できます。
判断基準 | チェックするポイント |
---|---|
部屋の広さ | ・ 部屋の間取りが3DKよりも狭い |
ゴミの量 | ・ 掃除に必要な水回り(キッチン・浴室・洗面所)が使える ・ ゴミの量が少なく、十分に生活できる ・ ゴミが高く積み重なっておらず、倒壊の危険がない |
汚部屋の片付けを始める前に必要な4つの準備
汚部屋を自分で片付ける場合、前もって準備しておくものはありますか?
雑巾やゴミ袋、軍手、マスク、ガムテープなどの道具を用意しておきましょう。また、害虫が発生している場合は、殺虫剤なども必要です。
ここでは、汚部屋の片付けを始める前に準備しておくべきものをご紹介します。
片付けに必要な道具を用意しておく
汚部屋の片付けをするためには、以下の道具を用意しましょう。
片付け道具 | 用途 |
---|---|
ゴミ袋 | ・ ゴミや不用品が大量にある場合は、多めに用意しておく ・自治体ごとに指定のゴミ袋がある場合は、対応したものを取り揃える |
ハサミ 紐 ガムテープ | ・ 新聞や雑誌、空き箱、ダンボールなどをまとめるために使用する ・ ガムテープは頑丈で粘着力が強く、手で簡単に切れる布テープがおすすめ |
軍手 | ・ ゴミはできるだけ素手で触らず、軍手を使用する |
マスク | ・ 舞い上がったほこりを吸い込み、喉を痛めないように保護する |
エプロン | ・ 片付け中に服を汚さないように保護する ・ エプロンのポケットにハサミや紐も入れられる |
雑巾(ボロ布) スポンジ バケツ ブラシ ほうき ちりとり 掃除機など | ・ ほうきとちりとりで大きなゴミを掃いてから、掃除機で仕上げる ・ 汚れがひどい場所は、雑巾やスポンジに住宅用洗剤を付け、やさしくこすり洗いする |
家族や知人に相談できる場合は人手を集める
汚部屋の片付けには、多大な時間と労力を必要とします。特に、汚部屋の広さが3DK以上あり、床が見えないほどゴミがたまっている状態の場合、1人で片付けを行うのは困難です。
もし、家族や知人に相談できる方がいる場合は、手伝いをお願いするとよいでしょう。事前に人手を集めておくことで、汚部屋の片付けにかかる時間を短縮できます。
なるほど。知り合いに相談してみるのも一つの方法ですね。
はい。ただし、大人数で片付けを行うと、近隣住民にゴミを搬出する姿を見られたり、騒音が発生して迷惑がかかったりする可能性があります。誰にも知られずに汚部屋を片付けたい方は、ハウスクリーニング業者などの専門家に相談しましょう。
害虫が発生する恐れがある場合は殺虫剤を用意する
室内にゴミを長時間放置している場合、ゴキブリやハエなどの害虫が発生している可能性があります。掃除中に虫が出てきたときに備えて、殺虫剤や防虫剤を用意しておきましょう。
例えば、以下のようなものがあると便利です。
- 殺虫剤
- 虫除けスプレー
- 蚊取り線香
ただし、家庭用のくん煙剤(バルサンやアースレッドなど)を利用する場合は、メーカーの注意事項を確認し、火災報知器やガス漏れ警報器の近くでの使用は避けてください。
また、テレビやパソコンなどのデジタル機器や電気ケトル、給湯ポットなどの一部の生活家電には、新聞紙やビニールなどでカバーをかけておきましょう。
前もって地域のゴミ収集日を確認しておく
汚部屋の片付けを始める前に、前もって地域のゴミ収集日を確認しておきましょう。お住まいの市区町村によっては、2週間に1回しか捨てられない種別のゴミもあります。
せっかくゴミや不用品を片付けても、収集日まで期間が空くと、その間どこかで保管しなければなりません。収集日の前日にゴミをまとめられるよう、スケジュールを調整して片付けを行いましょう。
片付けた後のゴミの分別や、処理方法まで考えなければならないのは大変そうです。
そうですね。もしゴミや不用品の処分にお困りなら、汚部屋・ゴミ屋敷の片付けを専門としている業者に相談することをおすすめします。業者によっては、家庭ゴミの分別収集だけでなく、まだ使えるもののリサイクルまで行っているため、自然環境に配慮した方法でゴミを処分できます。
汚部屋を片付ける手順を5つのステップに分けて解説
必要なものが揃ったら、5つの手順に沿って汚部屋の片付けに取りかかりましょう。入り口付近にあるゴミや不用品から順に片付けていくのがポイントです。
部屋(エリア)ごとに目標を決め、入り口付近から片付けていく
汚部屋の片付けにあたって、まず何から始めたらよいか迷う方も多いでしょう。
そのような方におすすめなのが、室内をいくつかのエリアに分け、順番に片付けていく方法です。例えば、玄関、リビング、キッチン、洗面所、浴室、トイレなど、部屋ごとに目標を決め、ゴミや不用品を片付けます。
片付けの成果が目に見えるため、モチベーションを維持しやすいのがメリットです。きれいに片付いた部屋は、持ち物を仮置きするスペースとしても活用できます。
ゴミ出しの動線を確保するため、玄関など入り口付近のエリアから順に片付けていくとよいでしょう。
明らかなゴミや不用品から先に捨てていく
汚部屋の片付けは、優先順位を決めてゴミを捨てていくのがポイントです。明らかにゴミだと分かるものから先に捨てていくと、ゴミの量を効率よく減らせます。
ハウスクリーニング業者など、汚部屋片付けの専門家も、目立つ大きなゴミから順に処分していくことが一般的です。細かいゴミや処分に迷う不用品は後回しにして、とにかくゴミの量を減らすことを目標にしましょう。
なるほど。要らないものからどんどんゴミ袋に入れていけばよいですね。
はい。その他、本や洋服、CD/DVDなどの品目を決め、特定のゴミから先に片付けていく方法も効果的です。汚部屋の片付けは、根気と時間を要する作業です。自分のペースで無理なく続けられる方法で片付けを行ってください。
判断に迷うものは「必要」「不要」「保留」の3つに分類する
片付けの最中に、捨てるかどうか判断に迷う持ち物も出てくるでしょう。取捨選択に困ったときに備えて、ゴミや不用品を仕分けるための箱を3つ用意しておくことをおすすめします。
箱には「必要」「不要」「保留」と書いておき、判断に迷ったものはいずれかの箱に入れていくようにしましょう。それぞれの基準は以下のとおりです。
分類 | 判断基準 |
---|---|
必要 | 使用頻度が高く、今後も使う可能性があるもの |
不要 | 一定期間使用しておらず、今後使う可能性が低いもの |
保留 | その場では決めきれなかったもの |
ゴミや不用品をどんどん箱に入れていくことで、片付けのスピードを落とさず、ものを減らせます。保留の箱に入れたものは、1週間後や1カ月など時間を空け、再度捨てるかどうか検討しましょう。
ゴミがなくなったら部屋のほこりや汚れを掃除する
部屋からゴミがなくなったら、掃除道具を使ってほこりや汚れを掃除しましょう。生ゴミなどがなければ、掃除機で細かいゴミを吸い取り、固く絞った雑巾で床を水拭きするだけで構いません。
生ゴミを長期間放置していた場合は、浸出液により床が汚れてしまっている可能性があります。浸出液はハエなどの害虫をおびき寄せる原因にもなるため、住宅用洗剤をスポンジに付け、やさしくこすり落としましょう。
室内を掃除するときの注意点は他にありますか?
部屋の高いところから順に掃除していくとよいでしょう。先に床を掃除すると、エアコンや換気扇などの上にたまったほこりが床に落ち、二度手間になってしまうからです。
必要なものを収納にしまい、部屋を整理整頓する
部屋の掃除が終わったら、いよいよ最後の工程です。身の回りの持ち物や、残すと決めたものを収納スペースにしまい、部屋を整理整頓しましょう。
整理整頓する前に、収納スペースに余裕があるか確認してください。目安としては、必要なものを全て片付けた後で、2~3割の隙間がある状態が理想的です。
ものが収納スペースに入り切らない場合は、さらに処分するか、追加の収納用品の購入を検討しましょう。まだ使える家電や家具などは、リサイクルショップ(リユースショップ)に買い取ってもらうという選択肢もあります。
汚部屋を片付けるときに意識したい6つのポイント
汚部屋を片付けるときに意識したいポイントは6つあります。
捨てることへの抵抗感をなくす
汚部屋の片付けで大切なのは、「捨てること」への抵抗感をなくすことです。部屋が汚部屋になってしまう原因の一つは、持ち物をなかなか捨てられないことにあるからです。
昨今は、新聞やテレビなどで「片付けられない症候群」というキーワードをよく耳にするようになりました。片付けられない症候群は、日ごろの習慣付け・意識付けによって克服できるといわれています。
不要なもの・使わないものはとにかく捨てる、という意志を持ち、ゴミや不用品の量をどんどん減らしていくことが大切です。
長期間使っていないものは思い切って処分する
それでも捨てるかどうか迷う場合は、「●年以上使っていないものは捨てる」など、あらかじめ基準を決めておくとよいでしょう。
例えば、半年から1年以上使っておらず、汚部屋の片隅でほこりをかぶっているような持ち物は、この先も使う可能性は低いでしょう。たとえ愛着があっても、長期間使用していないものは思い切って処分することが大切です。
不用品を処分するといっても、必ずしもゴミとして捨てる必要はありません。まだ使える状態であれば、フリマアプリやネットオークション、リサイクルショップで売ることも可能です。
特に、ブランド品や貴金属、宝石、家電・家具、古銭、着物、楽器などは、高価買取されるケースも多く、思わぬ臨時収入が得られる可能性があります。
片付けの時間や期限を決めておく
汚部屋に住んでいる方の中には、「先延ばし」癖がある方が多いといわれています。片付けようと決めたものの、ついつい後回しにしてしまい、決心が長続きしない方もいるでしょう。
汚部屋片付けの「先延ばし」を防ぐテクニックの一つが、時間や期限を決めて取り組むことです。玄関やキッチン、寝室など、部屋(エリア)ごとに制限時間を決め、タイムアップまでに片付けられるか挑戦してみましょう。
ゲーム感覚で片付けられるため、片付けが苦手な方も楽しんで取り組めるかもしれません。制限時間内に片付けられたときのご褒美も用意しておくと、よりモチベーションが長続きしやすくなります。
一度に全てやろうとせず、少しずつ片付ける
汚部屋を片付け始めた頃は、調子よく進んだものの、急に「燃え尽きた」ような状態になり、何もする気が起こらなくなってしまう、という経験をした方もいるのではないでしょうか。
こうした心の変化は、燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)と呼ばれます。無理して片付けを行った結果、心に大きな負荷がかかり、燃え尽き症候群のような心理状態になってしまう方も珍しくありません。
汚部屋の片付けは、部屋が散らかるまでにかかった時間と同じくらいの時間をかけ、少しずつ片付けていくことが望ましいといわれています。一度に全てやろうとするのではなく、自分のペースで片付けることを意識しましょう。
引越しの日が近いなど、あまり時間がない場合はどうすればよいですか?
その場合は、ハウスクリーニング業者の利用を検討してください。ゴミの量にもよりますが、最短即日で汚部屋をきれいに片付けることが可能です。
片付いた後のきれいな部屋をイメージする
汚部屋を片付けるモチベーションが続かない方は、きれいになった部屋で過ごすメリットを想像してみましょう。
- ハエやゴキブリなどの害虫が出なくなる
- 生ゴミの嫌な臭いがなくなる
- 手足を伸ばして、部屋でゆっくりとくつろげる
- 急な来客があっても慌てなくて済むようになる
- 部屋に友人や家族を呼べる
- 毎朝、慌てて探しものをする必要がなくなる
- どこに何があるか分かるため、無駄な買い物が減る
片付いた後のきれいな部屋をイメージしてみることで、汚部屋を片付ける最初の一歩を踏み出せるかもしれません。
自力で対処できない場合はプロに依頼する
ここまで説明したような方法を試しても、汚部屋を片付けられない方は、無理をせずハウスクリーニング業者に依頼しましょう。
一般的なハウスクリーニング業者では、以下のような基本サービスを提供しています。
- ゴミや不用品の仕分け・搬出
- 汚部屋に埋もれた貴重品や重要書類の探索
- 搬出作業後の簡易清掃
- 不用品の処分やリサイクル
プロであれば、どのような汚部屋でも、ほとんどのケースで当日中に片付けることが可能です。自力で対処できない場合は、お掃除のプロに相談してみましょう。
【品目別】汚部屋を効率よく片付けるコツを紹介
汚部屋を片付けていると、多種多様なゴミや不用品が出てきて、分別や処分方法に悩むこともあるでしょう。
ここでは、汚部屋を効率よく片付けるコツを品目別にご紹介します。
衣類はまとめて「燃えるゴミ」として処分する
不要になった衣類は、綿やナイロン、ポリエステルといった素材に関係なく、「燃えるゴミ(可燃ゴミ)」として処分することが可能です。衣類を処分する際は、燃えるゴミの日にまとめて指定場所に出しましょう。
衣類にはボタンやファスナーが付いているため、どのように分別すべきか迷う方もいるかもしれません。
ごみ出しには、「9割ルール」というルールがあります。素材の9割が燃えるゴミであれば、1割の燃えないゴミが付いていても、燃えるゴミとして処分することが可能です。
ただし地域によって異なる場合もあるため、お住まいの自治体のゴミ出しルールを確認してください。
バッグやアクセサリーは売却できる場合がある
バッグやアクセサリーの処分方法には、以下のようなものがあります。
- 自治体にゴミとして出す
- 買取専門店やリサイクルショップで売却する
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- 家族や知人に譲る
ブランド品や貴金属が含まれるものなら、買取専門店やリサイクルショップなどに売却することも可能です。ただし、以下のようなバッグやアクセサリーは、基本的に買取対象となりません。
- プチプラ(プチプライス)など、市場価値が低いもの
- 壊れているものや、状態が著しく悪いもの
- ハンドメイドのバッグやアクセサリー
靴も「燃えるゴミ」だが、売却や下取りという選択肢も
要らなくなった靴は、ほとんどの自治体で「燃えるゴミ(可燃ゴミ)」として処分できます。
ただし、以下の特徴に当てはまる靴は、自治体によっては「燃えないゴミ(不燃ゴミ)」になる場合もあります。
- 安全靴
- 金具やスパイク付きのシューズ
ブランド品の靴や人気モデルのスニーカーなどは、売却や下取りといった選択肢もあります。特に、新しく靴を購入する方は、下取りサービスがあるか確認するとよいでしょう。古い靴を下取りに出せば、購入価格から値引きを受けられる可能性があります。
書籍の処分は資源ゴミに出すか、宅配買取の利用がおすすめ
本や書籍の処分方法には、以下のようなものがあります。
- 古紙として資源ゴミの収集日に出す
- 自治体の古紙回収ボックスに持ち込む
- 買取専門店やリサイクルショップで売却する
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- 宅配買取を利用し、自宅まで引き取りに来てもらう
書籍を捨てるときは、自治体の資源ゴミの日に出すのが基本です。書籍が大量にある場合は、宅配買取サービスを利用するという選択肢もあります。自宅まで引き取りに来てくれるため、大量の本を手間をかけずに処分できます。
きれいになった部屋を汚部屋に戻さない5つの方法
せっかく汚部屋を片付けても、すぐ元通りになってしまっては意味がありません。ここでは、汚部屋に逆戻りしないためのポイントを5つご紹介します。
床の上に物を置かないことを意識する
部屋が汚部屋になってしまう方の共通点の一つが、「床の上に物を置く癖が付いている」ことです。脱いだ服やペットボトル、弁当の空容器などのゴミを床に置くのが当たり前になると、あっという間に汚部屋化してしまいます。
まずは、床の上に物を置かないことを意識しましょう。床が常に見える状態をキープできれば、ゴミや不用品が増えても簡単に片付けられます。
物をまとめて入れておける収納用品を購入する
普段使っている収納用品も見直してみましょう。片付けが苦手な方におすすめなのが、物をポイポイ入れておけるケースタイプ・ボックスタイプの収納用品です。
椅子と収納スペースが一体化した「収納付きスツール」など、家具として使える収納用品もあります。自分に合った収納用品を用意し、汚部屋への逆戻りを防ぎましょう。
部屋にある物をこれ以上増やさないようにする
インターネットの普及により、クリック一つで手軽に買い物ができる時代になりました。
部屋を汚部屋にしないためには、持ち物をこれ以上増やさないようにすることが大切です。衝動買いや無駄な買い物はできるだけ避けましょう。
どうしても必要なものがある場合は、「一つ買ったら、一つ捨てる」ルールを決めておくと効果的です。
月に1回は部屋の片付けをする習慣を付ける
汚部屋化を防ぐには、定期的に部屋の片付けを行う必要があります。少なくとも、月に1回は部屋の片付けをする時間を設けましょう。
最初は面倒に感じても、習慣化すると、それほど苦労せずに部屋を片付けられるようになります。「毎月、●●日は部屋を片付ける」と決めておき、先延ばしをしないようにしましょう。
人の目を意識するようにする
部屋をきれいな状態に保つためには、人の目を意識することも大切です。例えば、自分の部屋に家族や知人、友だちが訪問したら、どのように感じるかをイメージしてみましょう。
部屋が汚くなってくると、人に会いにくくなり、余計に汚部屋化が進むという悪循環に陥ります。部屋を「人に見せられる状態にキープする」ことも、片付けのモチベーションを維持するためのポイントです。
自力で片付けられる汚部屋もあるが、無理な場合は業者に相談しよう
部屋がそれほど汚れていない場合は、自力で片付けることが可能です。片付けが苦手な方は、汚部屋を効率よく片付ける手順やテクニックを実践するとよいでしょう。
汚部屋化が進み、床がほとんど見えないほどゴミや不用品がたまってくると、部屋を1人で片付けるのは困難です。もし自力で対処するのが難しいと感じたら、汚部屋・ゴミ屋敷の片付けに強いハウスクリーニング業者に相談しましょう。
日本大学文理学部卒。後に、不用品回収専門メディア「不用品回収の窓口」に参画。信頼関係を第一に考え、多くの不用品回収業者の業務改善に注力する。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収業者と協力して不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品に関する多様な記事の執筆・監修も積極的に担当。