カラーボックスを捨てるんですが、粗大ごみとして処分する方法と可燃ごみとして処分する方法、どちらの方がいいですか?
カラーボックスは大きいので処分方法に迷いますよね。粗大ごみとして出す場合は費用がかかりますが、解体する必要がありません。一方、可燃ごみとして出す場合は費用がかかりませんが、解体の手間がかかります。カラーボックスを処分する方法は他にもありますので、しっかりと比較・検討してから処分方法を決定しましょう。
粗大ごみとしてカラーボックスが出ているのを見たことがあるという人もいるかもしれません。
また、素材の感じからして小さく解体できれば可燃ごみとして出すこともできそうと考える人もいるでしょう。
どちらもカラーボックスの正しい処分方法です。
しかし、この2つの方法以外にもカラーボックスを処分する方法があります。
捨てる際にかかる手間と費用を比べたうえで、ご自分にとってもっともメリットがある方法を選択すればスムーズな処分が可能となります。
この記事では、不用品回収のプロがカラーボックスの正しい捨て方を詳しく解説しています。
それぞれの方法の手順や費用、注意ポイントなどがわかるので、ご自分に合う処分方法を見極めることができます。
日本大学文理学部卒。後に、不用品回収専門メディア「不用品回収の窓口」に参画。信頼関係を第一に考え、多くの不用品回収業者の業務改善に注力する。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収業者と協力して不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品に関する多様な記事の執筆・監修も積極的に担当。
このページの内容
カラーボックスを処分する5つの方法
お子様の成長やお部屋の模様替えのタイミングでカラーボックスの処分が必要になるケースがあります。
カラーボックスの処分する方法は以下の5つです。
- 粗大ごみとして自治体に回収してもらう
- 解体してして可燃ごみとして処分する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- 欲しい人に譲る、寄付する
- 不用品回収業者に回収してもらう
どの方法で処分するかはご自身の自由です。
しかし、思った以上に手間がかかる方法や、費用が多少かかっても手間がほとんどかからない方法などがあります。
どれが一番良い方法かはご自身の判断となりますので、それぞれの方法の手順や手間、費用やメリットなどを考え、ベストな方法を選択するようにしましょう。
私は自分で解体するのが大変なので、粗大ごみとして処分する方法しか考えていませんでした。でも、他の方法にも興味があるので、もっと詳しく教えてもらえますか?
はい、もちろんです!どの方法にするのかを決めるポイントは「手間」と「費用」です。どちらを重要だと考えるかによって選ぶ方法が変わりますので、ポイントを意識しながら読み進めてください。
1. 粗大ごみとして自治体に回収してもらう
カラーボックスを粗大ごみとして処分する最大のメリットは、解体せずそのままの状態で処分できることです。
粗大ごみの回収は、一般的に以下の流れで行われます。
- 粗大ごみ受付センターに電話し、回収の予約を取る
- コンビニエンスストアなどで指定された分の粗大ごみシールを購入し、カラーボックスに貼り付ける
- 予約日当日の朝、指定された場所にカラーボックスを搬出する
- 当日中にきちんと回収されたかことを確認する
粗大ごみとして処分する際のデメリットは、費用がかかるということです。
費用については後ほど詳しく紹介しますが、カラーボックス1台につき500円程度が相場となっています。
また、この方法で処分する際には以下のような注意点があるので、人によっては面倒に感じたりデメリットとして捉えてしまうことがあります。
- 自治体の指定する日にしか回収してもらえない
- 年末などの混雑時には回収日を次回以降まで待つ場合がある
- コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで粗大ごみシールを購入し、必要事項を記入する必要がある
- 記入漏れやシールの剥がれがあると回収してもらえないことがある
- 回収日の朝に指定場所に搬出しなくてはならない
- 搬出の際にケガをしたり、壁などを
- 傷つけることがある
- きちんと回収されたことを確認する
処分するのがカラーボックス1つだけという場合や、多少の手間や費用がかかることが気にならないという方にとっては良い方法です。
これから紹介する4つの方法と比較し、その上で処分方法を決定しましょう。
2. 解体して可燃ごみとして処分する
カラーボックスを解体すれば、可燃ごみとして捨てることができます。
費用としてかかるのはごみ袋代くらいなので、お金をかけずに処分したいという方に向いている方法です。
しかし、解体するしたりごみ袋を運び出したりと手間がかかるので、解体作業が問題なく行えることや時間が確保できることなどが条件となります。
この方法を利用する場合は、自治体が指定する大きさの範囲内に解体してごみ袋に入れて捨てるだけです。
カラーボックスを解体する方法やポイントについては後ほど詳しく解説しますので、そちらを読んでご自分にできるかどうかを考えましょう。
3. リサイクルショップに買い取ってもらう
リサイクルショップに買い取ってもらうという方法でカラーボックスを処分することもできます。
もし買い取ってもらうことができればお金を受け取ることができ、値がつかなくても処分費用がかからないのがメリットです。
しかし、カラーボックスは新品で購入してもそれほど高価なものではないため、わざわざリサイクルショップで中古品を購入する人がほとんどいません。
お店としても売れにくいものを買い取る必要はないので、買い取ってもらえない可能性も十分にあります。
新品に近いような状態の良いカラーボックスでも、買取価格は1台200円程度にしかなりません。
持ち運んだりする手間を考えるとあまりメリットの多い方法とは言えないでしょう。
4. 欲しい人に譲る、寄付する
親戚や職場、福祉施設などでカラーボックスを使いたいという人がいれば譲ったり寄付をするのも良い方法です。
まだ使えるものがごみにならずに誰かに役に立つのは嬉しいことです。
ただ、譲る相手を探すのが少し難しいので、あまり現実的な方法とは言えません。
また、譲るので処分費用はかかりませんが、送料は自己負担となり、梱包作業や配送手続きなどをご自分で行う必要があります。
譲ったり寄付するのであれば、状態は良いものに限られ、掃除やメンテナンスなどを行ってから渡すのがマナーです。
この方法を選ぶ際は、処分したいカラーボックスの状態や手間を十分に考慮することが大切です。
5. 不用品回収業者に回収してもらう
カラーボックスを処分する5つの方法のなかでもっとも手間がかからないのが不用品回収業者に回収してもらう方法です。
なぜなら、カラーボックスのサイズなどに関係なくそのままの状態で回収してくれるので、解体したり搬出したりする手間がかかりません。
電話やメールで申し込むだけで誰にでも利用できるので、時間がない、手間をかけずに処分したいという方はこの方法を選んでいます。
また、依頼者の都合に合わせて回収してくれて、家の中から運び出してくれるので、急な引越しや急いで処分したい方に特におすすめです。
費用はかかりますが、十分に利用する価値のある処分方法と言えるでしょう。
なるほど、いろんな方法があるんですね。先程「手間」と「費用」がポイントになるというアドバイスがありましたが、本当にその通りですね。
はい、そうなんです。どの方法を選ぶかによって手間も費用も異なるので、どう処分したいかを具体的にイメージすることが大切です。
カラーボックスを解体する方法・ポイント
カラーボックスを解体して処分することも検討しているのですが、私にも簡単にできますか?
解体は費用がかからないので、どなたの一度は検討する方法です。ここからは、カラーボックスを解体する方法やポイントについて紹介しますので、ご自分にできそうかどうかを考えてみましょう。
解体に必要なもの
カラーボックスの解体に必要なものは以下の7つです。
- 汚れても良い服
- 軍手
- マスク
- ゴーグルやメガネ
- ノコギリ
- 新聞紙
- ほうき・ちりとり、掃除機など
まずは汚れても良い服に着替え、軍手を装着します。
解体の際に出るカラーボックスの破片から目を守るためのゴーグルや、ホコリを吸い込まないためのマスクも用意すると安心です。
後は解体するためのノコギリを用意します。
くずが出るので屋外で解体するのが理想ですが、屋内で解体する場合は、下に新聞紙を敷き床を傷つけないように注意しましょう。
また、作業中はこまめに掃除をすると後片付けがラクになります。
解体の手順
カラーボックスの解体手順は以下の通りです。
- 固定ネジを外す
- 手で分解できる部分は分解する
- ノコギリで解体する
- ごみ袋に入れ、可燃ごみの日に出す
作業自体はとてもシンプルです。
自治体の指定するサイズより大きい板はノコギリで解体します。
サイズは自治体によって異なるので確認が必要ですが、「一辺の長さが30cm以下であること」や「指定のごみ袋に入る大きさ」と定めている自治体が多いようです。
解体のポイント
カラーボックスを解体する際は、以下の3つに気をつけましょう。
- ケガをしないように十分に注意する
- ごみ袋のサイズより小さめに解体する
- 屋外で行う場合はご近所に配慮する
まずはケガのないように十分に気を付けましょう。
長時間の作業になると握力などが弱まり、思わぬケガをすることもあります。
また、ごみ袋と同じサイズに解体すると、板の角でごみ袋が破れて搬出の際に手を切ってしまうことがあるので注意しましょう。
屋外で電動ノコギリを使って作業する場合は、騒音やホコリなどでご近所の迷惑になる可能性があります。
作業する時間に気を付け、隣との距離が近い場合は簡単に養生してから作業を行い、片付けや掃除も徹底して行いましょう。
カラーボックスを解体するためにノコギリを購入するという場合は、はじめから他の方法を検討するのがおすすめです。
解体自体は私でもできそうですが、準備や片付けが面倒ですね。それに、マンションに住んでいるので、室内でもベランダで作業しても気を使いそうです。
そうですね、解体自体は難しいことではありませんが、お客様の状況を考えると難しい方法かもしれません。ケガをする心配もあるので、他の方法を検討してみると良いですね。
カラーボックスを処分する際の費用相場
5つの処分方法の費用を教えてください!
費用も方法を選ぶ際の重要なポイントです。一覧表で紹介しますので、参考としてお目を通してください。
方法 | 費用 | 注意点 |
---|---|---|
粗大ごみとして自治体に回収してもらう | 500円程度 | 自治体によって費用が異なる |
解体して可燃ごみとして処分する | 無料 | 自治体が指定するごみ袋が必要 |
リサイクルショップに買い取ってもらう | 無料、もしくは200円程度で買い取ってもらえる場合がある | 買い取ってもらえない可能性もある |
欲しい人に譲る、寄付する | 処分自体は無料 | 送料は自己負担 |
不用品回収業者に回収してもらう | 1,000円程度 | 申し込み以外に何もしなくて良い |
カラーボックスの処分にかかる費用はあくまでも目安です。
実際の費用を知りたい方は、自治体や店舗、不用品回収業者に直接問い合わせましょう。
解体して可燃ごみとして出す方法なら費用がかかりませんが、その分手間がかかります。
費用がかかるものほど手間がかからずラクに処分できる傾向にあります。
不用品回収業者に処分を依頼しても1台1,000円程度と高額ではないため、時間がない、手間をかけたくないという方は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
費用にはあまり差がないんですね。それなら、できるだけラクに処分したいです。
ほとんどの方が同じように考えています。ですから、カラーボックスの処分には不用品回収業者を選ぶ人が多いのです。
カラーボックスの処分を依頼する業者の選び方
不用品回収業者ってたくさんありますよね?どのように選んだらいいですか?
業者の選び方は確かに難しい問題です。次は業者の選び方を紹介します。
カラーボックスの処分を業者に依頼することが決まったら、あとは業者を選ぶだけです。
業者によって費用やサービス内容が異なるので、これから紹介する選び方を参考に業者を選びましょう。
料金設定が明確で見積もりをしてくれる業者
不用品回収にも相場がありますが、回収するものの種類や量などによって費用が異なります。
依頼を検討している業者のホームページを確認し、どのような基準で料金を決めているのか、回収品ごとの料金の目安などが掲載されていることを確認しましょう。
また、見積もりを無料で行ってくれる業者なら料金説明も丁寧なので安心です。
カラーボックスの処分を業者に依頼する際は複数の会社から見積もりを取り、費用やサービス内容をしっかりと確認しましょう。
保証サービスが付いている業者
不用品回収業者は、カラーボックスをはじめ冷蔵庫やテレビ、家具などの大きなものを搬出します。
そのため、作業中に壁や床に傷をつけてしまうケースがあります。
業者が損害賠償保険に加入していればこの傷を無償で修理してくれますが、加入していないと修理しれくれなかったり、ご自分で修理費用を負担することになるので注意が必要です。
なるほど、どちらも大切なポイントですね。
不用品回収業者に処分を依頼して、費用やサービス内容でトラブルになるケースもあります。上記の2つのポイントに従って選べば業者選びに失敗するリスクが減り、スムーズな処分が可能となります。
カラーボックスを賢く処分するなら「不用品回収の窓口」を活用して業者を選ぼう!
カラーボックスには複数の処分方法がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあることがおわかりいただけたと思います。
なかでも不用品回収業者はメリットが多く、利用を検討している人も多いのではないでしょうか。
不用品回収業者はどこも同じではありませんので、費用やサービスを調べてから選ぶことが大切です。
その際に便利なのが「不用品回収の窓口」です。
優良な不用品回収業者が集まったサイトで、最大5社を無料で見積もることができます。
費用はもちろん、スタッフの対応やサービス内容などを見ることができるため、ぜひとも利用したいサイトです。 カラーボックスの処分には「不用品回収の窓口」を活用しましょう。
日本大学文理学部卒。後に、不用品回収専門メディア「不用品回収の窓口」に参画。信頼関係を第一に考え、多くの不用品回収業者の業務改善に注力する。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収業者と協力して不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品に関する多様な記事の執筆・監修も積極的に担当。