家に古い扇風機があるのですが、もう使わないので処分したいと考えています。処分するにはどのような方法がありますか?
扇風機の一般的な処分方法は5つです。自治体の粗大ごみ回収やリサイクルショップを利用する、不用品回収業者に回収してもらうなどの方法があります。それぞれの特徴や費用を比較して、最適な方法で処分しましょう。
故障してもう使わない、買い替えなどの理由で古い扇風機を処分したいときに、処分方法がよくわからないという方もいるでしょう。
扇風機を処分する方法はいくつかあります。処分の際に費用が発生するケースもありますが、扇風機のメーカーや状態によっては売ることも可能です。
不用品回収のプロが、扇風機の処分方法や費用の相場などについて、詳しく解説します。
日本大学文理学部卒。後に、不用品回収専門メディア「不用品回収の窓口」に参画。信頼関係を第一に考え、多くの不用品回収業者の業務改善に注力する。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収業者と協力して不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品に関する多様な記事の執筆・監修も積極的に担当。
このページの内容
古い扇風機の一般的な処分方法5選
古くなった扇風機を処分する一般的な方法は、下記の5つです。
- 自治体の粗大ごみで回収してもらう
- リサイクルショップで買取をしてもらう
- 家電量販店で引き取ってもらう
- ネットオークション・フリマサイトに出品する
- 不用品回収業者に回収してもらう
いろいろな方法で処分できるんですね。どの処分方法がおすすめですか?
扇風機の状態や、どのように処分したいかによって変わるため、具体的な状況を聞かなければ「この方法が適しています」とおすすめするのは難しいです。まずは、それぞれの処分方法について詳しく見てみましょう。
自治体の粗大ごみで回収してもらう
各自治体ではゴミの回収を行っていますが、扇風機の場合は自治体によって粗大ごみとして回収される場合と、不燃ゴミの回収日に出す場合があります。
ほとんどの自治体が粗大ごみの扱いとなるようで、粗大ごみ受付センターに電話などで予約します。粗大ごみの回収は有料なので、地域のスーパーやコンビニなどで指定された金額の粗大ごみ処理券を購入してください。粗大ごみ処理券を扇風機に貼り、指定された日時までに指定された場所に出しておかなければなりません。
不燃ゴミの扱いとなる自治体の場合には、自分が住む地域の不燃ゴミ回収日に収集場所に出しておきましょう。
リサイクルショップで買取をしてもらう
扇風機が故障していなくてキレイな状態であれば、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性があります。処分費用が必要ないだけでなく、収入になるのでお得な方法といえます。
出張買取を行っているリサイクルショップもありますが、たいていのリサイクルショップでは自分で持ち込まなければなりません。扇風機をリサイクルショップで買い取ってもらうには、車がなければ難しいかもしれません。
家電量販店で引き取ってもらう
不要になった電化製品の、引き取りを行っている家電量販店があります。自治体の粗大ゴミの回収の日時がなかなか合わない場合には便利ですが、買い替えではなく処分のみの依頼には対応していない量販店もあります。事前に確認しておきましょう。
ネットオークション・フリマサイトに出品する
扇風機の状態によっては、ネットオークションやフリマサイトに出品する処分方法もあります。ネットオークションの場合は最低金額を決め、入札希望者がいれば入札が行われます。複数の人が入札している場合には、高値で落札されるケースもあるのです。
フリマサイトの場合は、出品者が値段を決めます。その値段で購入希望者が現れれば、売買が成立します。
ネットオークションもフリマサイトも、購入する人は扇風機の実物を見ることはなく、サイトに出品者が掲載した画像だけで決めなければなりません。そのため、扇風機の状態に関する情報は正直にしっかり記載すべきです。また、出品者と購入する人の認識の違いからトラブルが起こることもあるため、注意しましょう。
不用品回収業者に回収してもらう
簡単に処分したい方におすすめの処分方法が、不用品回収業者による回収です。費用がかかりますが、梱包や運び出す必要がなく、事前に何も準備をしなくても回収してもらえます。
年中無休で24時間営業の業者も多く、深夜でも対応してもらえるので忙しい方でも安心です。引越しなどで、扇風機のほかにも処分するものがある場合には特におすすめです。
処分に費用がかかる方法もあれば、収入が得られる方法もあるなんて驚きました。
そうですね。それぞれにメリットやデメリットがあるので、どのようなことを重視したいのかニーズに合わせて処分方法を選んでください。
故障していない扇風機は売ることができる?
古いですが故障しているわけではないので、できれば費用がかかる回収よりも売って少しでも収入になれば嬉しいのですが…。古い扇風機を売ることはできないのでしょうか?
売ることは可能です。具体的な方法としては、下記の4つがあります。ひとつずつ詳しくご紹介しましょう。
- リサイクルショップ
- ネットオークション・フリマサイト
- 地域のコミュニティサイト
古い扇風機を処分する際に、「できるだけラクに処分したい」「費用がかからない方法を選びたい」と考える方も多いでしょう。実は、故障しておらず、まだ使用できる扇風機であれば、処分の費用がかからないだけでなく、売ることも可能です。
リサイクルショップ
もっとも簡単に売る方法が、リサイクルショップです。お店に持ち込めばその場で査定してもらえ、査定額に納得できればすぐに売ることができます。有名なメーカーや人気のメーカーのもので、年数が浅く状態が良いものほど査定額は高くなります。
お店に持ち込む方法が一般的ですが、ほかにも出張買取や宅配便を利用した宅配買取、引越しの際に不用品を買い取る引越しとセットになった買取などもあります。
ネットオークション・フリマサイト
ネットオークションやフリマサイトに出品することもできます。写真を撮ったり説明文をつくるなど手間がかかる方法なのですが、すでに利用したことがある方も多いでしょう。写真はさまざまな角度から撮り、キレイな写真やキャッチーなタイトルなど、多くの人の目にとまるための工夫が必要です。
キレイな写真が必要な反面、傷や汚れがある箇所もわかりやすい写真があるとトラブルの防止に役立ちます。商品を画像でしか見ることができないので、写真や説明がとても重要です。
状態が良くても、使用している年数や型式などによってはリサイクルショップでは買い取ってもらないことがあります。しかし、ネットオークションやフリマサイトなら売れるチャンスはあるでしょう。ただし、梱包や発送も自分でしなければなりません。
地域のコミュニティサイト
実はあまり知られていない方法なのですが、「ジモティ」などで知られる地域のコミュニティサイトでも売ることができます。直接手渡しをするので、送料がかからないですし、相手に確認してもらってから商品を渡せるのでトラブルも起こりにくいでしょう。
なるほど。売る方法によって全然違いますね。
ネットオークション・フリマサイト、コミュニティサイトではいつ売れるのかわからないので、すぐに売りたいならリサイクルショップがおすすめです。時間がかかっても少しでも高く売りたい場合には、ネットオークションやフリマサイト、コミュニティサイトがおすすめです。
故障している扇風機を処分する際の注意点
故障している扇風機を処分するときに、何か気をつけなければならないことはありますか?
故障している扇風機を処分するには、自治体での回収のほかに不用品回収業者に依頼する方法があります。
自治体の回収では、特に注意すべき点はありません。不用品回収業者に依頼する場合には、悪徳業者に騙されないように注意しなければなりません。高額な料金を請求される場合や、不法投棄されるケースがあります。
不用品回収業者の多くは、安心できる業者です。しかし、残念なことに一部には悪徳業者が存在していることも事実です。悪徳業者に依頼してしまった場合には、見積書の金額のほかに追加料金を請求されたり、回収した不用品を不法投棄されてしまったり、トラブルに発展するケースがあります。
トラックなどで巡回する無料の不用品回収業者は、すべてが悪徳というわけではありませんが、無許可で回収を行っている業者もあり不法投棄が問題になっています。
不法投棄は自分が行うわけではないので、問題ないのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、自分の処分を依頼したもので環境破壊が行われることになります。それだけでは済まず、元の持ち主が責任を問われてしまったケースも実際に起きているのです。
家庭から出る家電などの不用品を処分する不用品回収業者は、一般廃棄物運搬収集が許可されている必要があります。無許可で営業している業者は正当な処分を行うことができないので、不法投棄をするのです。
悪徳業者というと高額な請求をするイメージがあるかもしれませんが、不法投棄をする無許可営業の悪徳業者は無料で回収しているケースも少なくありません。こうした業者は集めた不用品をリサイクルショップなどで売却し、売却できないものを不法投棄しているのです。
悪徳業者かどうかを見極めるポイントは、何かありますか?
巡回やチラシを見て不用品回収業者に依頼するのではなく、インターネットで検索することがおすすめです。悪徳業者の場合、ホームページがない、ホームページがあっても会社について詳しい記載がない…などが特徴です。特に、ホームページに住所や電話番号、代表者の氏名や紹介などが掲載されていない会社は要注意です。問い合わせの際に横柄な対応の業者も、やめておいた方がよいでしょう。
故障している扇風機の処分にかかる費用相場
悪徳業者に騙されないためにも、処分にかかる費用の相場を知っておきたいです。故障している扇風機の場合には、処分するのにどのくらいの費用がかかりますか?
処分の方法ごとに費用の相場は異なります。処分のルールも自治体や店舗、業者によって変わるため、事前に調べておくことをおすすめします。
自治体の粗大ごみ回収
自治体ごとに費用は異なりますが、500円から1,000円程度です。自治体によっては、粗大ごみではなく不燃ゴミに出せる場合もあります。不燃ゴミに出せる場合には費用はかかりません。一般的なゴミと同じように、無料で回収してもらえるうえ、事前の連絡も必要ありません。
家電量販店での引き取り
家電量販店の中には、不要になったものを引き取ってリサイクルを行う量販店もあります。量販店によって費用が異なりますが、500円から1,000円程度で引き取ってもらえます。
ただし、同じ量販店で新たに扇風機を購入しない場合には、引き取りを行っていないケースもあります。必ず事前に確認しましょう。
不用品回収業者での回収
不用品回収業者に回収を依頼する場合の費用の相場は、2,000円から5,000円程度です。自治体や家電量販店と比べると割高に感じますが、ラクに処分したい方にはおすすめです。扇風機のほかに回収する不用品がある場合には、トラック1台分で1万円から2万円程度が相場です。
自宅まで回収に来てもらえるので、何もする必要はありません。業者によっては年中無休・24時間営業なので、早朝や深夜でも対応してもらえます。最短で即日の回収が可能なのも不用品回収業者ならではの魅力です。
なるほど。確かに不用品回収業者はほかと比べると高額ですが、早く簡単に処分できそうですね。
はい。電話またはホームページから依頼をするだけで、あとは何もしなくて良いのでとてもラクですよ。扇風機のほかに大型家具や家電がある場合も1か所にまとめる必要はなく、それぞれの場所に置いておいて問題ありません。時間も融通が利くので、急いでいる方や忙しい方におすすめです。
古い扇風機や壊れた扇風機の処分は不用品回収業者への依頼がおすすめ
処分する費用を抑えるなら、自治体の回収や家電量販店の引き取りなどの処分方法があります。扇風機のメーカーや状態によってはリサイクルショップやフリマサイトなどで売ることも可能です。
しかし、何もしないでラクに処分するなら、不用品回収業者がおすすめです。悪徳業者にひっかからないよう、ホームページをチェックして信頼できる不用品回収業者に依頼しましょう。
日本大学文理学部卒。後に、不用品回収専門メディア「不用品回収の窓口」に参画。信頼関係を第一に考え、多くの不用品回収業者の業務改善に注力する。同時に、環境省が主催する「使用済製品等のリユース促進事業研究会」へ定期的に参加し、不用品回収業者と協力して不用品回収やゴミ問題解決に取り組んでいる。不用品に関する多様な記事の執筆・監修も積極的に担当。